教習理念

・技術とマナーを兼ね備えた優良ドライバーを育成致します
・お客様が一人で走行した時の事故を想定し予防教習に努めます
・お客様の目標を共有し達成に向けて最善を尽くします

 

教習指針

 

 

1、本質を見極め高める

1-a 本質的な技術を伸ばす

我々の根幹にある考え方。それは、『本質的な技術力を高める』という考え方です。

実は、多くのペーパードライバー教習では、「とりあえず出来る」「簡単に出来る」(=誤魔化して出来る)状態に仕上げてしまいます。
確かに、「とりあえず出来る様になる」という事は、状況に応じ必要になってくるケースもありますし、我々も行うケースがあります。
しかし、基本的にその様な考え方では「その後の上達が遅く」なってしまいがちです。

「駐車」を例にしてみましょう。

教習所では現在も、目印に頼った駐車方法を教えています。
手順と目印で出来る“風”な状態にしてしまう方法論ですね。

一般のペーパードライバー教習でも、実は似たような事が行われています。
手順と目印を使って、とりあえず出来るように仕立て上げてしまうのです。

しかし、この様な状態は果たして、本当の意味で「出来た」と言えるのでしょうか?
我々の答えはNoです。
我々は、駐車の本質は「任意の場所から入れきる技術力」と定義しています。

ⅰ、状況を理解(把握)すること
ⅱ、状況に応じた方法論を(自分の頭で)考えること
ⅲ、イメージを実践できること

これこそが「出来る」という事なのだと、我々は確信しております。

特定の場所だけ出来るのではなく、行く先々で対応出来る技術力を養う。その為には、本質的な練習が必要になってくるのです。
これは、駐車だけではなく全ての項目において言える事です。

サワムラガクのペーパードライバー教習は、全ての項目において「本質的な技術力を高めること」に主眼をおいたカリキュラムとなっております。
我々と一緒に「本質的な技術力」を養っていきましょう。

2、言語化する

2-a 極限まで掘り下げる


左折する。
とても単純な行為ですね。
この単純な左折という行為の中で、ドライバーは一体、どの様な行動をしているのでしょうか。
極限まで掘り下げて、言語化をしてみましょう。

1、走行しながら後方確認を行う(ルームミラー&サイドミラー)
2、徐々に減速をする(アクセルを離す)
3、方向指示器(ウィンカー)を出す
4、減速を強めていく(ブレーキを徐々に強めていく/弱ポンピングする)
5、再度、後方確認をする(ルームミラー&サイドミラー)
6、減速する(ブレーキを強め落としきる)
7、最終確認をする(ルームミラー&サイドミラー&目視)
8、ハンドルを曲げる
9、ハンドルを固定する
10、スピードコントロールをする(アクセルorブレーキorエンジンブレーキorその複合)
11、曲がりながら目視を繰り返す(歩道・巻き込み)
12、進行方向の障害要素も確認しておく
13、カーブの途中でアクセルを徐々に強めていく
14、セルフハンドルでハンドルを戻していく(同時にスピードコントロールもする)
15、アクセルを強めに踏み込みスピードを回復する

言語化すると、およそ15項目にも及ぶ動作が確認出来ました。
この様に、言語化をすると、一瞬の間に様々な動作を行っていることが解ります。

そして、これらの項目は、下記のタイプに分類されていきます。

【A】:体感で既に理解している項目
【B】:短時間で向上し易い項目
【C】:失敗の理由が複数存在している項目
【D】:理屈は簡単だが実践が難しい項目
【E】:長い時間をかけて習得していく項目

この様に、極限まで行動を掘り下げ言語化していく事が、お客様の「状態の把握」や「上達速度の向上」には欠かせない方法論となります。

2-b 単純化して伝える


◎優しくて優秀なインストラクターは、「難しいことを簡単に」伝える事が出来ます。
▼この野郎!(怒)なインストラクターは、「簡単なことを難しく」伝えてしまいます。

◎優秀なインストラクターには、下記の様な特徴があります。

・物事を極限まで掘り下げている
・それらを整理できている
・要点を理解している

この様な◎優秀なインストラクターは、落ち着いて、理路整然と伝えることが出来ます。
▼この野郎!(怒)なインストラクターには、下記の様な特徴があります。

・掘り下げてない
・整理してない
・要点は経験則で何となく掴んでいる
・感覚で話してくる

▼この野郎!(怒)なインストラクター程、頭にスッと入ってこない。話が前後する。理解するのに時間がかかる。等という特徴があります。

解り易くシンプルに伝えることが出来るインストラクターこそ、状況把握、要点整理が出来ている教え上手なインストラクターと言えます。そして、サワムラガクでは最も重要視をしている項目の一つになります。

2-c 失敗の理由と改善方法


教習を進めていくと、必ず失敗する時がやってきます。
その際に必要な事は下記の2点になります。

・失敗した理由を明確にすること
・改善方法が的確であること

実は、上記は言うほど簡単ではありません。
同じミスを犯したとしても、理由が異なる場合があるからです。
例えば左折時の減速ミスです。

減速できなかった理由は、下記の4点が考えられます。

【A】:ペダル操作の感覚にズレがある場合
(=「どれだけ踏めばどれだけ減速する」という体感値。操作能力の問題)
【B】:スピードの感覚にズレがある場合
(=「30キロで走行していたつもりだが40キロになっていた」というスピード感覚の問題)
【C】:スピードの基準値にズレがある場合
(=「5キロで曲がるべき交差点を10キロで曲がるべきと認識していた」という、知識・認識・経験則の問題)
【D】:何かに気を取られていた場合
(=判断力・判断スピード・視野・経験値の問題)

同じ一つのミスですが、背景には複数の理由が潜んでおります。
そして、当然ですが改善方法はそれぞれ異なります。

失敗には必ず理由があります。
そして、物事を極限まで掘り下げていけば、必ず理由に辿り着きます。
それが明確にするという事であり、明確にするためには、それぞれの行動が言語化出来ていなければなりません。
理由を明確にするということは、初期の走行時には最も重要なことの一つとなります。

3、ヒトの特性を把握する

3-a インプットとアウトプット


教習中、殆どの方が得意としているのは「インプット」(=知る・理解する)です。
逆に、苦手とする方が多いのは「アウトプット」(=知識の保留・情報を引き出す)です。
例えば下記の例です。

◆落ち着いた状態で「左折の時の基本的な注意点」を教える
→問題なく理解していただけます。

◆実際の走行時に「左折時の基本的な注意点」を「瞬時」に思い出し「的確に実行」できるか?

→頭では解ってはいるけど、頭の回転が追い付かない
→頭では解ってはいるけど、忙しい状況に負けてしまう
→恐怖感が邪魔をして行動に移せない
→実行するまでに時間がかかってしまう

これが、インプットとアウトプットの違いです。

人は、落ち着いた環境、落ち着いた状態であれば、難なく正解を導く事が出来ます。
しかし、あらゆる状況が迫ってくる中で“瞬時に・的確に”答えを出せるかというと、状況によっては難しくなってしまいます。
高めていかなければならないのは、このアウトプットの質になります。

車の運転は、実際に“出来る”事が重要です。
理解はしている。しかし、瞬時に頭に浮かばない。これは、実はとても危険な状態です。

何故なら、車の事故は殆どが「瞬間のミス」や「瞬間の勘違い」で発生するからです。
技術的な向上と同時に、アウトプットの質を高めていく練習を行いましょう。

3-b ヒトは忘れる生き物


この表は、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが提唱した、とても有名な実験の結果です。

エビングハウスは、意味のない3つのアルファベットの羅列(られつ)を被験者にたくさん覚えさせ、その記憶が忘れ去られていくスピードを実験しました。
その結果を、表にまとめたのが「エビングハウスの忘却曲線」です。

当たり前ですが、エビングハウスは「意味のない文字の羅列」で根本的な人間の特性をテストしています。
つまり、全ての項目でこの様な結果になる訳ではなく、覚える内容や覚え方によって、結果は全く異なっていくという事です。

エビングハウスの忘却曲線を端的に表現すると、人間は “忘れる生き物である” という事です。

次に下図をご覧ください。
この図は「学習のピラミッド」と呼ばれるもので、知識の定着率を図で表現したものです。
「講義」を受けた場合は、内容の5%しか覚えておくことが出来ない。という事を表しています。

この様な人間の特性を理解した上で、効率的なカリキュラムを組む事が出来るのか。
如何なる仕組みを持って、記憶の定着率を高めていけるのかが、我々が取り組むべき課題であり、何よりも重要なポイントとなっていきます。

3-c 記憶の定着率を高める

「覚えている確率を高める事」は、実はちょっとした気遣いで十分に可能です。

上記は、高速道路に設置されている「ETC」を題材にしたメモリーツリーです。
メモリーツリーとは、学習する内容を相互に関連付けていく事です。
学習しながら木の形に描いていくことで、単純な暗記よりも覚えやすく忘れ難い方法論となります。
また、全体の関係が視覚的に見やすく、脳に優しいとも言われています。

メモリーツリーの機能をまとめると下記となります。

◇関連付けて覚える事により、思い出すための種を数多く作る
◇思い出す種が多くなれば、関連して思い出す可能性が高まってい

勿論、実際にこれを皆様にやっていただく訳ではありません。
しかし、定着率を高めるためのヒントは至る所に隠されています。

◇図解で説明する事により、理解を早め脳の負担を和らげる
◇教本の図解に意図的に組み込んでおく
◇覚えてほしいワードを意図的に強調しておく

等の方法論により、記憶の定着率を高めていきます。

4、“教える”を技術と捉える

4-a 「褒めて伸ばす」は教える技術


よく、「褒めて伸ばす」というフレーズが巷には飛び交っています。
勿論、それは間違いではありません。
しかし、ここで一つ勘違いして頂きたくないのは、単純に「褒められたから嬉しい」となった訳ではありません。

勿論、その場合もあるでしょうが、その背景には「教えて貰う」→「失敗する」→「改善方法を考え再チャレンジ」→「成功」→「褒められる」等という一連のプロセスを経て褒められたからこそ、人は嬉しくなるものなのです。
つまり、闇雲におだてたりお世辞を言うだけでは、脳は全く「喜ばない」という事です。

大切なのは、なぜ今の行動が良かったのかを具体的に伝えてあげる事です。
そこに、背景と理由が付いていれば尚良しですね。
それにより、「今の行動は正解なんだ」という理解が出来ますし、具体的である事でお世辞ではないと認識できます。
そして何より、小さな達成感を得る事が出来ます。
この小さな達成感こそがとってもとっても大事なんです。
その積み重ねによって信頼関係が生まれ、モチベーションにも繋がっていくからです。

「褒め方」があざとかったり嘘くさかったり、そもそも今の行動の「何が良かったのかが解らない」なんて状態になってしまうのは、教える能力のないインストラクターです。
サワムラガクにおいては、「褒め方」も“教える技術”だと認識して、「本当に良かった時」に、しっかりと褒めさせていただきます。

4-b プレッシャーを管理する


私が免許証を取る時、自動車教習所の教官は好き放題やっていた方が多く見受けられました。
受講者の方にお話を聞いた所、今は「圧迫があった/なかった」の率は、概ね半々程度になっている様です。

皆様の中にも、「何やってんの?」「はぁ」「だーかーらー」等という言語を投げつけられ、嫌な思い出になってしまった方はおられるのではないでしょうか。
しかしながら、残念ながらこれらには「上達させるための何か」はありません。

人が上達するためには、下記の要素が欠かせません。

~頭のトレーニング~
「知る・理解する」(=インプット)
「思い出す・実行する」(=アウトプット)

~技術的なトレーニング~
・理解 (ロジックを理解すること)
・実践 (ロジックを元に実践してみること)
・把握 (現状を把握する/感覚値のズレ/失敗の理由)
・改善 (どうしたら改善出来るのかを考える)

これらを反復トレーニングすることで、人は初めて上達していきます。
しかし、そこにインストラクターの圧迫感等が混ざってしまうと、逆に上達が見込めなくなってしまいます。

人はプレッシャーを受けると、思考回路が停滞してしまいます。
脳みそが “受け付けない状態” になってしまう訳ですね。
この様な状態を作り上げる事が、トレーニングに何の役にも立たない事は明白です。

それどころか、“平常心を失った状態” は、事故を引き起こすトリガーになってしまいます。
ペーパードライバーを含む、全てのドライバーに求められる必須の条件は、“平常心であること”です。
その平常心を、如何に協力して作りあげていけるかがインストラクターの必須能力の一つであり、優れたインストラクターです。

この様な職業を行っていると、教官による圧迫の情報は、簡単に耳に入ってきます。
残念ながらこの様な圧迫を行う教官は、単純に自分のイライラを受講者に向けているだけに過ぎません。

厳しい指導? 愛のムチ?
私は大きな違和感を感じます。

我々インストラクターはプロフェッショナルでなければなりません。

・明確な目的意識を持っていること
・安全やモラルに対し強い拘りをもっていること
・上達させるための手法を持ち合わせていること
・感情をコントロール出来ること

これらがインストラクターの最低限の条件であり、代表である沢村が徹底的に拘る部分です。

4-c 正確に伝える


「正確に伝える」って・・・当たり前だと思うかもしれません。
でも実は、とっても難しい事だったりします。そこには、教える側に優しさ(=甘え)があるからです。

~インストラクターの甘え~
事故につながる種。
実はそこら辺に転がっています。
しかしそれは、とってもとっても小さな物です。

ここで問題になるのが、実はインストラクターの心の甘えなのです。
お客様が「嫌な気持ちになるかもしれない」、お客様が「可哀相」等の理由から、悪い方の項目を伝えるという作業を遠慮してしまう心優しいインストラクターが、実はとてもとても多いのです。
この様なインストラクターは、概ね穏やかでとても良い人が多いですね。

しかし、この様な理由によって現状を正確に伝える事が出来なければ、それは事故の種を“放置”している。という事にもなってしまいます。
「僅かな種」なので、本当に本当に小さいのです。だから、「うーーーん、まぁ・・・大丈夫か・・・」という心理にになってしまうのですね。
しかし、実はこの時、心の奥底では「嫌な事は伝えたくない」という気持ちの甘さも相まっているのです。
その甘さが、微妙なラインの事故の種を放置させる要因になってしまいます。

これでは「正確に伝えている」ことにはなりません。

お客様には、今後「自分の力で運転をする」というチャレンジが待っています。
チャレンジの安全性を高めていくためには、「出来た項目」も「出来ていない項目」も、正確に“知る”必要があるのです。
そして、現状を正確に把握した上で、対策を立てたり意識を向上させたり、トレーニングをしていかなければなりません。
だから、我々インストラクターには、僅かな事でも“正確に伝える責務”があるのです。
それが例えお客様にとって「耳の痛い事」であってもです。

「正確に伝える事」
それは、我々の責任であり、妥協しない心でもあるのです。

最後に

皆様感じていらっしゃる通り、車は時として凶器となってしまいます。
しかし、車を凶器にしてしまうのは、いつもいつも「人の心」だったりします。

技術力を高めていくのはとても重要です。
そして同時に、技術だけではなく「心を高めていくこと」も重要になります。
そしてそれは、教える側にこそ必要な事かもしれまん。

だからこそ我々は、お客様とタッグを組んで、二人三脚で進んでいきたいと思っております。
そして、お客様の目的達成と安全の確保には一切の妥協をせず、共に鍛錬していきたいと思っております。

お客様の目標は、我々の目標です。
共に進んでいきましょう。