こんにちは！ ペーパードライバー講習のサワムラガクです。
突然ですが、久しぶりの運転で踏切に差しかかると、「どうやって渡るんだっけ？」と不安になりますよね。普段から運転している人でも、うっかり違反してしまっていることがあるかもしれません。
そこで今回は、踏切を正しく安全に渡るコツと、もしものトラブル対応をコンパクトにまとめました！
まず抑えておきたい！ 道路交通法第33条（踏切の通過方法）
「踏切の通過方法」については、道路交通法 第三十三条で下記の通り定められているので、まずはしっかりと抑えておきましょう。
（踏切の通過）
第三十三条 車両等は、踏切を通過しようとするときは、踏切の直前（道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。）で停止し、かつ、安全であることを確認した後でなければ進行してはならない。ただし、信号機の表示する信号に従うときは、踏切の直前で停止しないで進行することができる。２ 車両等は、踏切を通過しようとする場合において、踏切の遮しや断機が閉じようとし、若しくは閉じている間又は踏切の警報機が警報している間は、当該踏切に入つてはならない。
３ 車両等の運転者は、故障その他の理由により踏切において当該車両等を運転することができなくなつたときは、直ちに非常信号を行う等踏切に故障その他の理由により停止している車両等があることを鉄道若しくは軌道の係員又は警察官に知らせるための措置を講ずるとともに、当該車両等を踏切以外の場所に移動するため必要な措置を講じなければならない。
踏切には種類がいくつかありますが、今回は一般的に見られる「遮断機・警報機がついている踏切」と、「信号機が設置されている踏切」の2種類について解説します！
遮断機・警報機付き踏切の渡り方
1. 停止線でストップ（停止線が無ければ、踏切の手前）
まずは「踏切の停止線」か、停止線が無ければ「踏切の手前」で、必ず一時停止します。
2. 警報が鳴っていない／遮断機が下りていないか確認
停止したら「警報機が鳴っていないこと」「遮断機が降りていないこと」「安全に渡り切れるか」を確認します。
ここで注意したいのは「警報機は鳴っていないし、遮断機も降りていないから渡ろう！」と、すぐに渡らないこと！
はやる気持ちは分かりますが、完全に一時停止しなければ「踏切不停止等違反」になり、反則金の支払いと違反点数2点が課されてしまいます。
3. 踏切の先に空きスペースがあるか確認
次に注意したいのが、一時停止をしたからといって、すぐに進まないことです。
実は、踏切の先が赤信号だったり、右折したい車が停車していたりなどで、前方が詰まることがあります。
確認しないで車を進めてしまうと、渡り切れずに踏切内で立ち往生してしまい、とても危険な状況になります。
4. 確実に渡り切れるタイミングで発進
前の車が発進し、確実に渡り切れることを確認してから進みましょう。
また、窓を開けて音を聞くと、さらに安心。
法律に「窓を開けろ」とは書かれていませんが、見落とし防止におすすめです。
信号付き踏切
信号機が設置されている踏切は、信号の指示に従って通行します。
青なら進む、赤・黄なら止まる──普通の信号と同じです。
一時停止は不要
信号付き踏切では、停止線での一時停止の必要はありません。
つい、癖で一時停止してしまうと、後方から来ている車に追突される恐れがあるので、落ち着いて信号の指示に従って通行しましょう。
踏切内でトラブルが起きたら
車でも歩行者でも、何らかの事情で車が踏切内で立ち往生してしまった場合や、線路上に落下物などを発見した場合は、早急に対応することが必要です。
トラブルが発生した場合には、落ち着いて下記のように対応しましょう。
横断中に遮断機が下りてしまった場合
横断中に遮断機が下りてしまっても、車が動かせる状況であれば、そのままゆっくり前進しましょう。
遮断機は柔らかい素材でできているので、車体に沿って遮断機が上がって通り抜けることが可能です。
柔らかいとはいえ、車体に傷はつきます。無理な横断は避け、立ち往生にならないよう注意しましょう。
すぐに脱出できない場合
車の故障や自転車、高齢者の方が使うシルバーカートが線路に挟まってしまったなど、すぐに脱出することができない場合は、踏切付近にある「非常停止ボタン」を押しましょう。
非常停止ボタンは、誤操作を防ぐために固くなっていますので、思いっきり強く押し込みましょう。
非常停止ボタンを押すと電車に信号が発信されますが、電車は急停止できません。
トラブルが発生した場合には迷わずに非常停止ボタンを押し、ボタンの下に書かれている連絡先に必ず連絡して状況を伝えましょう。
この時、安全のため線路内には入らず、連絡先の指示に従いましょう。
線路上に障害物があるのを発見した場合
踏切内や線路上に物が落ちていて、電車に接触してしまう恐れがある状況を発見した場合にも、非常停止ボタンを押して、ボタン下の連絡先に状況を伝えましょう。
この時も、絶対に線路内に入らないでください。連絡すれば鉄道会社の方で対応してくれるので、安全のために線路内には入らないようにしましょう。
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