コラム
一時停止って、みんな停止してなくない?
皆さまこんにちは。ペーパードライバー教習インストラクターのエイドワード先生です。
このブログでは、運転に対する苦手意識を克服したい人、ペーパードライバーの皆さん、そしていまさら人には聞けないあいまいな理解をしているドライバーさんを対象に、素朴な疑問やそれに対する解説、練習方法など紹介しています。
素朴な疑問……一時停止なのに何で止まらないの?
一時停止って「止まれ」のことですよね。 でも、よく見ていると「止まれ」できちんと止まってる車ってあんまりいないんですよね。
今回は、その疑問を解決していきましょう。 一つずつ理解して、運転に対する苦手意識を少しでも克服して下さい。
停止線で止まらない人がいるのはなんで??
よく気づきましたね。 確かに、厳密に止まっている車は少ないですよね。
まずはみんながどの程度止まっているのかを見てみましょう。
—動画配置予定—
たしかに止まっている車は少ないですね。
「意味がない」と思い込んでいる?
下の図を見て下さい。
「ほとんど見えない」
停止線できちんと停止した時は、交差点の情報があまり得られないことがわかります。
「見えにくい」
まだ交差点の情報を把握しにくいですね。
「見やすい」
やっと交差点の情報を把握できるようになりましたね。
以上3枚を見てもらいましたが、停止線で止まっても、交差点の情報を把握しにくいですよね? つまり、「見えない」=「安全確認ができない」=「意味がない」 という図式が成り立ちます。だから止まる人が少ないんです。
止まらなくても危険はないの?
じゃあ、止まらなくていいの?
そんな事はありません。実際にこのケースの事故=「出会い頭事故」は、保険会社が扱う2大事故の一つなんです。人と接触したり、自転車と接触したり、当然車同士の接触も。
止まった方が安全であることは、火を見るよりも明らかなんです。
じゃあ、なんで止まらないの?
それは、「負の成功体験を積み重ねている」からです。
負の成功体験?
そう。負の成功体験。
初めは誰もが慎重に行動していたんです。 「きちんと止まって、ソロリソロリと車を進めてた」はずなんです。
でも、人間っていうのは 3キロで出来たら次に4キロ出してしまうんです。 4キロで出来たら次に5キロ。 こんな感じで限界付近までどんどん早くしてしまうんです。
最初は止まっていたはずなのに、結果的にだんだん止まらなくなってしまったんです。
危ないの?
やっぱりそれって危ないの?
そうですね。危ないです。
停止線間近でのスピードが早ければ早いほど、「イレギュラーに対応できない」からです。
2大事故
もう一度言います。保険会社が最も取り扱っている事故は「追突事故」と「出会い頭事故」です。
周りの人に聞くと、おそらく誰もが「大丈夫」って言うと思います。でも、実際には約230,000件/年というとんでもない数の事故が発生しているんです。
「もし全てのドライバーが一時停止をしていたなら、事故の数は1000分の1に減るだろう」という調査結果もあるくらいなんですよ。
そっかー。わかった! 今度から、ちゃんと止まるようにするね!!
いかがでしたでしょうか? 「一時停止の重要性」をいくらか理解していただけましたでしょうか。
ペーパードライバーさんや、運転に対する苦手意識がある人のほとんどが、《事故を起こしたら怖い》という意識があると思います。
しかし、本日お話しした「一時停止」をきちんとするだけで、多くの事故を防げると判明しました。
これでまた一つ運転に対する苦手意識を克服できそうですね。
このブログでは運転の練習はできませんが、事故を起こさぬよう頭の中で練習(イメージトレーニング)することができます。
今後も素朴な疑問についてどんどん更新していきますので、少しずつ苦手意識を克服してもらえれば嬉しい限りです。
1日卒業のペーパードライバー出張教習 サワムラガク東京では、東京を中心に埼玉、▶神奈川、▶千葉の一都三県を対応エリアとし、初心者さんやペーパードライバーさんが運転に対する恐怖を克服できるよう、一生懸命お手伝いさせて頂きます。
公開日:2019.10.11 最終更新日:2022.05.09