コラム
横断歩道ってどっちが優先なの?
みなさん、こんにちは!
出張ペーパードライバー講習のサワムラガク東京、インストラクターのエイドワードです。
このブログでは運転に対する苦手意識を克服したい人、ペーパードライバーの皆さん、そしていまさら人には聞けない、あいまいな理解をしているドライバーさんを対象に、素朴な疑問やそれに対する解説や練習方法など紹介しています。
横断歩道、法律では歩行者優先だけど…?
教習所では「横断歩道に歩行者がいるときは止まる」と習います。
だけど、普段見ていると、横断歩道で止まる車って少ないですよね。
でも、よく聞く言葉は「歩行者優先」。一体どういうことでしょうか?
先生、質問です!
教習所で、横断歩道は「止まれ」と習ったけど、実際に止まってる人は少ないよ! 一体どっちが正しいんですか!?
いい質問です、よく気づきましたね。
広く知られている通り、法律論では「歩行者が優先」です。
第六節の二 横断歩行者等の保護のための通行方法
(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三十八条 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。▶道路交通法 より引用
でも、現実にはきちんと止まらない車も多いですね。
本当は良くないので、改善しなければなりません。
ちなみに国土交通省の統計によれば、他の先進国と比べて、歩行中・自転車乗用中の死者数が際立って多いそうです。
▶国土交通省の資料 より引用
警察も取り締まりを強化したり、啓発ステッカーを配布したりと、各地でさまざまな取り組みを行っています。
無理にゆずると逆に危険!?
とはいえ、ドライバーの意識はまだまだ低いのが現状です。
法律論だけではどうにもならないので、歩行者も臨機応変に気をつけなければいけません。
横断歩道を渡るときに
「車が止まって当たり前」と思って、無理に渡っちゃダメってことですね!
えぇ、そうです。
ドライバーの皆さんに気を付けて欲しいのは「急ブレーキはやめよう」ということです。
横断歩道で待っている人がいたら必ず止まる。これが原則ですが、もし気付くのが遅れたら…。
その場合は無理に急ブレーキを踏むのではなく、減速して通過するようにしましょう。
もし、急ブレーキをした時に、後ろにいる車やバイクとの車間距離が詰まっていて、かつ「ゆずらない意識」を持っていたらどうなるか…。
急ブレーキの場合、後ろの車やバイクからしたら“想定外”の急ブレーキになってしまいます。
そっか~。ただ単に、止まればいいっていうわけでもないんだね!
繰り返しますが、横断歩道の基本の対処は「待っている歩行者や自転車がいたら、必ず止まる」。
また、歩行者や自転車が横断歩道の周辺にいたら、意識して経過観察に努めましょう。
そして、もし気付くのが遅れた場合は、急ブレーキはせずに減速して通過しましょう。
よくわかりました!
エイドワード先生、ありがとうございます!!
いかがでしたか? 現場ではこういった“あいまいさ”を実感する、いろいろな場面に遭遇します。
1日卒業のペーパードライバー出張教習 サワムラガク東京では、東京を中心に埼玉、▶神奈川、▶千葉の一都三県を対応エリアとし、初心者さんやペーパードライバーさんが運転に対する恐怖を克服できるよう、一生懸命お手伝いさせて頂きます。
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公開日:2022.03.21 最終更新日:2024.03.11